スペイン語のアクセントには規則があります。
まずは基本の3パターンをご紹介します。
語末から数えて2番目の母音にアクセントがくる場合
❶ ( a, e, i, o, u ) で終わる単語
- paloma 【パロマ】鳩
- deseo 【デセオ】望み
- abuela 【アブエラ】祖母
❷ -n,- s で終わる単語
- origen 【オリヘン】起源
- gracias 【グラシアス】ありがとう
- martes 【マルテス】火曜日
語末の母音にアクセントがくる場合
❶ -n, -s 以外の子音で終わる単語
- nacer 【ナセール】生まれる
- pasear 【パセアール】散歩をする
- papel 【パペル】紙
アクセント記号が付いている場合
不規則なアクセント位置の母音には、アクセント記号( ´ 等 )をつけます。
- café 【カフェ】カフェ
スペイン語のアクセントは、強弱のみならず高低も表現するよ!
例えば・・・
- el 【エル】その
- él 【エル】彼
- te 【テ】君を
- té 【テ】お茶
2重母音の強母音がある場合
母音が重なる場合は例外がうまれます。
まず、母音は強母音と弱母音の2種類に分けることができます。
- 強母音 a, e, o
- 弱母音 i, u
強母音が2つ連なった場合は2重母音ではありません。母音を孤立しているものと考えるので、2つ連なっていても1この母音としてみなすため、上記で説明した通りの規則が適用されます。
- paseo 【パセオ】散歩
強母音が2つ連なる場合以外の母音が連なるパターンを、2重母音・3重母音と呼びます。
2重母音とは母音が2つ連なること、3重母音とは母音が3つ連なることです。
この場合は2つの母音を1つの母音として扱います。
- 3重母音の場合は強母音にアクセント
- Miau 【ミアウ】ミャオ (猫の鳴き声)
- Paraguay 【パラグァイ】パラグアイ
2重母音の場合のパターンは3つあります。
- 弱母音+強母音
- 強母音+弱母音
- 弱母音+弱母音
それぞれのパターンごとの規則を見ていきましょう!
- 2重母音の弱母音と強母音が重なる場合
弱母音+強母音、あるいは強母音+弱母音の場合は強母音にアクセントを置きます。
- aire 【アイレ】空気
強母音の後に弱母音がきているから、「イ」にアクセントがこないんですね!
- 弱母音と弱母音が重なる場合
弱母音+弱母音の場合は、2つ目の弱母音にアクセントを置きます。
- ruido 【ルイド】騒音
- anguila 【アンギラ】ウナギ
結局のところ、例外はあれど基本的には重母音も普段通りの規則が適用されることがほとんどだね。
弱母音と強母音が重なったときには強母音にアクセントがくるから、語末から2つ目の母音にアクセントを置かない場合があることを頭に入れておくと良いですね!
スペイン語のアクセント記号を調整する場合
スペイン語は状況によって活用形の形が変わるので、アクセントの位置を移動する場合があります。
活用の変化によって、アクセント記号をなくしたり、反対にアクセント記号をつける必要が出てくる場合があります。
それぞれの場合に付いて例をご紹介します。
- アクセント記号をなくす場合
- japonés 【ハポネス】日本人
男性形単数 | 女性形単数 | 男性形複数 | 女性形複数 | |
活用形 | japonés | japonesa | japoneses | japonesas |
発音 | ハポネス | ハポネサ | ハポネス | ハポネサス |
japonesにしてしまうと、アクセントが o にかかってきてしまうので、アクセント記号を使って japonés と表示します。
他の活用形ではアクセント記号を使わなくても e にアクセントがくるので、アクセント記号はなくします。
- アクセント記号をつける場合
- saber 【サベール】
n, s 以外の子音で終わっている単語なので、e にアクセントがくる単語です。
活用形を見てみましょう。
- saber 【サベール】知っている
名前 | 1人称 | 2人称 | 3人称 | 1人称複数 | 2人称複数 | 3人称複数 |
---|---|---|---|---|---|---|
活用形 | sé | sabres | sabe | sabemos | sabéis | saben |
発音 | セ | サブレス | サベ | サベモス | サベイス | サベン |
2人称複数形のsabéisにアクセントが付いているのはなぜでしょうか?
s で終わっている単語なので、語末から数えて2つ目の母音にアクセントがくるはずです。
でもs の前には ei と2重母音が来ていますね。2重母音では2つの母音を1つとして扱うので、アクセント記号を使わないと語末から数えて二つ目の母音は a になってしまいます。
だから、e にアクセント記号を置いてあるんですね。
今回は以上です!お疲れ様でした!